弁護士 駒井重忠Blog

弁護士法人 菜の花

思うこと。

ロータリークラブの卓話、つまりゲストスピーチのことですが、

昨日は、トットリプロダクツ協議会プロデューサーの白岡豹さんによる、

吉田璋也ルネッサンスのご紹介でした。

詳しいお話の中身はさておき、

白岡さんが言う「再生ではなく、創生」という言葉に惹かれました。

 

鳥取は自然が豊かですが、

風景にこれといった魅力があるわけでもない。

もちろん、砂丘や大山はありますよ。

しかし、それだけで今以上に人が集まるわけでもない。

大自然の風景であれば、

信州や北海道に劣るのは明らかです。

白岡さんが話していたのは、

私なりに解釈すると、人を集めるモノをつくること。

人は人工的なモノにも惹かれてやってくる。

たしかにそう。

東京なんて、ほぼそれだけで人を集めているわけですし、

京都、金沢、高山なんかもそうですよね。

鳥取にも、いろいろと良いものがたくさんあるのですが、

そこに一工夫がないから、人が集まらない。

鳥取の良いところをPRしようとしている企画はいっぱいありますが、

それらが点でばらばらになっていて、

一本の線になっていないわけです。

 

人は美しいモノに惹かれる。

これは、現実です。

デザイン、企画に美しさがないとだめ。

まんが博をメインにしているようでは、ダメかな・・・

もう、忘れられているでしょう?覚えている人、います??

つまり、こういう、点の企画モノは、

人を本質的に惹き付けない。

まんがという文化は、これを多様な芸術や文化の一つとして

脚光を与えてこそ光るモノ。

多様な芸術文化の町としてのブランドが定着していない、

そういう素地のない鳥取で、いきなりまんが博をやっても、

「田舎にまんが」というわけで、ちょっと変、なわけです。

(企画した方、ごめんなさい!)

 

町全体を美しく彩ることから始めてみてはどうでしょうね。

人は夜景の美しさに惹かれます。

とくに、冬はそう。

久松山を本気でライトアップするとか、

袋川の土手一面と桜全部を色とりどりのLEDで飾るとか。

それを超えて、中心市街地全体をライトアップするとか。

で、これをデザインや企画、照明のプロにお願いするわけです。

雪が積もったらどうするの?とか、否定的なこと考えず。

なんとかすりゃ良いじゃない?

ANAの飛行機からみても、きれいかも。

飛行船を飛ばしても良いな。ふんわり、空で乾杯。

 

うわっ!きれい!かっこいい!という、感動があれば、

人は集まるもの。

要は、センス。

あとは、思いつきを否定しないことかな?

 

夜景を見たいと思って、高い場所に集まる人が出てくる。

お酒のいっぱいでも飲みたくなる。

恋人同士で歩いてみよう、という人も出てくる。

 

光だけだと飽きてしまうから、

次は、音楽かな。

ジャズでも良いし、クラシックでも良い。

美しい鳥取にようこそ。

世界中からミュージシャンを呼びましょう。

どんなジャンルも結構。

有名でなくてもけっこう。

仁風閣で野外コンサートを開くもよし。

ライトアップされた久松山と仁風閣はさぞ美しい背景となるでしょう。

こういうのを、一カ所ではなくて、いろんなところでやる。

温泉旅館でジャズやったって、良いじゃない。

次は、おいしいモノ。

鳥取って、おいしいお店、いっぱいあるんですよね。

東京や大阪より、ずっと安くておいしいです。

案外、知られてないけど。

肉に米に野菜に魚に。素材は何でもあり。

世界の有名な料理人とコラボしましょう。

 

世界中から芸術家の卵を呼びましょう。

何でも良いんですよ。

東京とアクセスのよい、自然豊かな鳥取に

きてくれる外国人芸術家はいくらでもいるはず。

芸術家には、やりたいことをやらせるのが良い。

これはダメ、あれはダメ、はタブー。

すると、若い感性をもつ人たちが興味をもって集まるでしょう。

眉をひそめることも、時にはあるかもしれませんがね。

それこそが文化の発展の契機ですから。

鳥取は芸術特区。

なんてことになったら、すてきだと思いませんか?

 

そうなったら、もう一度、まんが博をやりましょう。