美術館に行って作品を鑑賞しても、何も感じないことがある。 しかし、悩むことではない。 美学は日常に、そして世界に溢れている。 「ある経験が美的なものになるのは、私たちが経験するものが美しいからではなく、それをある特定の仕 […]
2025-24 大澤津『仕事の正義』
高収入:「社会への貢献が大きい者は、高収入に値するのだ」 定収入:「こんなに低い収入で、仕事をすることに価値などあるのか」 時間:「仕事が多すぎるから、もっと時間が欲しい」 仕事の質:「こんな仕事、早く辞めたい」 企業と […]
2025-23 鶴見太郎『ユダヤ人の歴史』中公新書
今ガザで起きていることを理解したくて、この本を手に取った。 歴史を学ぶと、これまで不鮮明に私の身体を通り抜けていたニュースの映像や音声が、少し輪郭を鮮明にして浮かび上がってくる。もっと勉強しよう。そうすれば、報道されてい […]
2025-22 大村敦志『人間の学としての民法学2歴史編:文明化から社会問題へ』
第1巻(構造編:規範の基層と上層)に続く完結編。 この本が刺激となって、先日『民法理論の進化と革新』(日本評論社)という本を購入したところ、宇賀克也最高裁判事の後任となる沖野眞巳氏の「契約の解釈に関する一考察(1)~(3 […]
弁護士の本棚-法律専門書(令和7年5月)
2025-21 樋口陽一著『近代立憲主義と現代国家』
難解ゆえ出直しが必要であるが、読書体力が付いてきたため、途中止めすることなく通読することはできた。 5年後の自分自身の成長に期待する。
2025-18,19,20 シモーヌ・ド・ボーヴォワール著『第二の性』
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。」 フランスの哲学者ボーヴォワールによるフェミニズム思想の古典的名著。 文庫版ながら3冊で約1500頁に及ぶ大著ゆえ、今年のGWの課題として取り組んだが、簡単に読破できるもので […]
2025-17 J-P・サルトル『言葉』
言葉を紡ぐということは、どんなに辛く苦しいことか。 SNS時代の今だからこそあらためて読まれるべき、言葉を巡る天才の苦悩。 「軽やかに滑れ、死すべき者よ。踏みしめることなかれ。」 この母の口癖は希望か、それ […]
弁護士の本棚ー法律専門書(令和7年4月)
特に、元最高裁判事による次の2冊を読むことが楽しみでならない。 畠山亮・福島至編『団藤重光日記 1978-1981』日本評論社 泉徳治著『最高裁判所と憲法 私が考える司法の役割』岩波書店
2025-16 大村敦志『人間の学としての民法学Ⅰ構造編:規範の基層と上層』
大学時代、教育地域科学部に所属していた私は、その4年間、法律学とはほとんど無縁の生活を送ってきた。 ロースクールでの3年間は必死に法律について勉強したが、司法試験に合格しなければという焦りが先行し、法哲学を、法理論を、そ […]