弁護士 磯部紗希blog

弁護士法人 菜の花

障がい者のアート活動に関する著作権と権利保護についてのセミナー2020

令和2年2月22日、とりぎん文化会館にて、
「障がい者のアート活動に関する著作権と権利保護についてのセミナー2020」の講師を務めました。

私は、平成27年より、鳥取県障がい者芸術・文化推進委員会の委員を務めており、その活動の一環として、平成28年より、障がい者のアート活動に関する講義の講師をさせていただいております。
鳥取県内の施設関係者の方や、アーティストご本人にご参加いただいており、ありがたいことに平成28年から毎年ご参加いただいている方もいらっしゃいます。
年々、参加者の方からいただくご質問の難易度が増しており、鳥取県内における著作権に関する意識の高さを感じさせられます。

今年は、著作権侵害に関する具体的事例の検討、著作権に関する契約内容を中心に、講義をさせていただきました。

講義にあたっては、広島県の「NPO法人ひゅーるぽん アートサポートセンターひゅるる」の方にも資料提供など、ご協力いただきました。

私もこの資料で勉強させていただいております。

 

障がいのある方のアート活動においては、アーティストご本人の著作権の保護はもちろんのこと、知らず知らずのうちに(アーティストご本人が無意識に)他の著作権の侵害をしていないか(それによってご本人に重大な不利益が生じないか)、という点にも配慮が必要となります。
また、展示や商品化に際し、周囲がどの程度関わっていくことがよいのかという点も、アーティストご本人のご意向に配慮しながら考えていかなければなりません。

特に、毎年ご質問をいただくのが、アーティストご本人の意思確認が難しい場合に、どのように周囲が関わっていけばよいのかという問題です。
成年後見制度の利用を含めどのような方法を選択するにせよ、アート活動以外のご本人の今後の生活に重大な影響を及ぼしかねないため、ご本人の状態にあわせ、慎重な判断が求められると考えています。

 

今年も、講義にあたり多くのご質問をいただき、私自身、大変勉強になりました。

今後も、障がいのある方のアート活動について、研鑽をつんでまいります。

添付は、あいサポート・アートセンターの方が作って下さったチラシです。

アート活動に関する講義の広報ということで、毎年、色鮮やかで親しみやすいポスターを作っていただいています。

いつもありがとうございます。
権利保護セミナーチラシ